那智勝浦編・その1

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那智勝浦に決めたわけ

98年11月頃というと仕事の疲れが結構溜まっていまして、「そーいや温泉とか行ってねーなー、行くべか」ということでじじむさく(^^;湯治的な路線を狙ってみることにしました。和倉とか城崎とか下呂とかいろいろ考えたんですが、日本海側はこの時期は蟹が解禁になったばかりで蟹目当ての旅行客がやたらと多く、電車の予約はできないわ宿はどこも満杯だわということで太平洋側へ狙いを変更(ちなみに下呂は実家に近すぎるので敬遠^^;)。白浜はメジャーだけど、それゆえに年中客は多く、やっぱり電車も宿も混み混みなのであった。

そこで那智勝浦。紀伊半島を大阪側から見ると、本州最南端の串本を通ってさらにその向こう側にあるという、特急でもたっぷり3時間かそれ以上はかかるというそのロケーションにてんちょは惹かれたのであった。「どーせなら、こーゆーとこ行くかな」というわけで今回は那智勝浦に決定賞。


で、いきなり現地到着

そんなわけで往路。JR天王寺駅から特急くろしおに乗る。オーシャンアロー(通称イルカ君)に乗りたかったなぁ^^;)。でもでも予約の都合でグリーン車、だからちょっとリッチ気分(笑)。しかし、どこぞの会社の社員旅行と思しき団体が騒ぐ騒ぐ。バス貸し切りならいざ知らず、もうちょっと他の客に対して遠慮ってもんがあってもいいと思うんだが。しかもこの団体さん、白浜でも降りず、結局那智勝浦まで御一緒したのであった。白浜で客が減ったので、車両の端の方のすいている席へ待避したけどね。

串本近辺では、JRもサービスか列車の速度を落としてくれて、おかげで太平洋の雄大な眺めを堪能できる。写真撮ってないのが片手落ちな私。ちなみにJRは有名な橋杭岩(わかんない人はサーチエンジンで探してみよう^^;)のすぐそばを通るので、「おお、見事に橋脚じゃのう」とこれまた堪能。

とかしてるうちに、時間はかかったけど無事に現地に到着(って電車に乗ってただけで乗り換えもなんにもなかったけどな)。下はJR那智勝浦駅の駅舎です。壁に走る赤と黄色のラインは特急くろしおと同じデザインだったりします。

那智勝浦駅舎

日本人ならクジラよね(^^;

さて、朝もはよから電車に乗っていたため、那智勝浦に着いたのは丁度お昼頃なわけです。昼食をどうしようかなと考えてて、駅にあるお店の看板なんかも参考にして、「そうだ、クジラを食してみよう」という結論にたどり着く。てんちょが小学生の頃は学校給食の定番メニューだったクジラ。独特の臭みはあるけれど大和煮にするとおいしいのよねーと思い出しつつクジラ料理を食べさせてくれるお店(那智勝浦の観光港のすぐ側にあります)へ行きました。メニューにはいろんな料理があるんだけど、昼食だから単品料理で豪華に食いまくるのは財布にもかなり優しくないので遠慮して、妥協点としてクジラ定食(¥2,500)をオーダー。めったに食せるもんじゃないということで思わず写真に撮ってしまいました(うーん、ゲボボツアーみたい^^;)。下がそのクジラ定食です。

クジラ定食

内容は刺身、酢味噌和え、大和煮等。確か御吸い物もクジラ入っていたような。オーソドックスな大和煮や、酢味噌がクジラの臭みを適度に消してくれる和え物、量が少ないのがちと残念な刺身など、おいしくいただきましたよ。量を考えると値段は高いですが、食す機会のそうあるもんじゃありませんからこれはこれでよしとしましょう。


てんちょ、体調を崩す

食事をおいしくいただいた後は、日本三瀑布の一つである那智大滝(那智勝浦駅からバスに乗る必要あり)を見に行くつもりだったのですが、どうも風邪を引いてしまったようで今一つ体調がよくない。若干の頭痛と、発汗を自覚してしまったので滝見物はあきらめて(T_T)、宿へ歩きがてら駅の近辺を散歩する程度にとどめることにしました。駅で観光ガイドを眺めると、「万畳敷」なる景勝地があるとのことで、しかもここが宿に割と近いということもあり、そこへ行ってみることに。駅から再度那智勝浦の観光港へ向かい、港を横目に見ながら(シャチやクジラを模した観光船が係留されてました)万畳敷へとあーるくあるく。住宅地を通り抜けると遊歩道があって、万畳敷はその先とのこと。で、行ってみるとこんなトコでした。

万畳敷

那智勝浦と同じ紀伊半島にある本州最南端の地、串本には「千畳敷」という景勝地があるんですが、それのスケールを小さくしたような感じの場所です。「万」が「千」に負けてどーすんだって感じです(^^;。でも、岩が層状に積み重なった地層が露出していて、なかなかの眺めですよ。実はてんちょは串本はまだ行ってない(写真とかで見ただけ)ので、こーゆーの見ちゃうと串本にも行きたくなっちゃいますね。

万畳敷でしばし風景に見とれた後、遊歩道を引き返して今回の宿へ向かいました。チェックインして部屋(和室だよ、やっぱ温泉旅行なら和室で和食っしょ^^;)へ案内されたんですが、今回泊まった部屋から、なんと那智大滝が見えるんですよ、ラッキー!といっても滝のてっぺんのあたりが山の向こうにちらりと見える程度なんですけどね。それでも、体調崩して行き損ねた場所が部屋から見えたということでちょっとだけ溜飲を下げたのでした。写真も撮ったんですが、レンズが広角気味のPowerShotA5ですから、肉眼で見るより小さく写ってしまい、何がなんだかわかんないので掲載はやめときます。やっぱズーム欲しいよね。

というわけで今回はここまで。次回は勝浦から遊覧船で太地に行って、捕鯨の記念館を見た話を中心にレポートしてみませう。


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