てんちょ旅行記・姫路編

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姫路城遠景

愛車ルノートゥインゴを駆って山陽道を西へ西へと向かい、山陽姫路東インターチェンジで高速を降りた。そこから姫路城へと向かい、姫路城前の地下駐車場に車を滑り込ませる。朝早めに出発したおかげで姫路城近辺にはまだ人はそれほど多くなく、土産物屋などもまだ準備中といった感じ。駐車場から出て横断歩道を渡り、姫路城の入口の門をくぐるとそこは公園の広場になっていて地元の人が犬の散歩をしたり子供を遊ばせたりしてました。広場の向こうに石垣と森があり、さらにその向こうに白鷺城とも呼ばれる姫路城の白い壁が見えます(右の写真)。隣には動物園などもあるようですが、今回は姫路城の見学が目的なので広場を横断して城の見学コースの入り口へと向かうわけです。

西の丸庭園から天守閣をのぞむ

入場料を払って城内の見学コースへと入る。通常の順路としては、まずは西の丸の庭園(左の写真の場所、5月だとつつじとか咲いててきれい)から西の丸へ入って千姫(徳川秀忠の娘)ゆかりの建物の中を通りぬけるのが一般的のようです。で、その西の丸から天守閣の周りをぐるっと回った後、天守閣へと入るというのが大体のコースといったところでしょうか。途中で城内の瓦に注目すると、瓦に彫られた家紋が複数種あることに気付きます。これは歴代の城主が修理のために置き換えた瓦にそれぞれの家紋が入っていたためみたいです。さすがに城主が変わったからといって城内のすべての家紋入りの瓦を交換するわけにはいかないようで。ちなみに、姫路城の五層の天守閣を作ったのは池田輝政ということですが、この池田家の家紋が揚羽蝶であり、私の実家の家紋も揚羽蝶のバリエーションということでちょっと親近感が湧いたりもします。もっとも、うちの実家と池田家にはなんの縁もないはずです(笑)。

天守閣

右の写真が天守閣に入る直前に直下の広場から撮影したもの。白鷺城の名の通り、壁は白塗りで陽射しを照り返しまぶしいくらい。天守閣の中は当時の建築様式のまま(現代になってから大黒柱を交換するような大改修を行っていますが、基本的な作りはそのまま)なのですが、昔をしのばせる博物館になっており、歴代の城主ゆかりの物品などが展示されています。で、最上層から眺める姫路市内の景観はちょっとしたものなのだ(天気がよくないとダメだけど)。

お菊井戸

その他、ガイドによれば見所はいろいろあるようですが、誰でも「ああ、あれか」と思うようなものとしては、怪談の『番町皿屋敷』のネタである「お菊井戸」が城内にあります。左の写真がそれの井戸で、中を覗き込むと投げ込まれたとおぼしき賽銭が日の光をキラキラと反射していました。

姫路城を3時間ぐらいかけてじっくりと堪能した後、城から脱出して近くの喫茶店で一休み。その後、姫路市内に出かけて昼食。何にしようかと迷った挙句、穴子丼を食べさせてくれるお店に決定。タレがとっても甘くて濃そうな穴子丼でしたが、穴子の淡白さとバランスする感じでおいしくいただけました。昼食を食べ終わったら山陽道で岡山へ移動。姫路には城以外にも見所はあるはずなのですが、ゴールデンウィークの午後というと観光客が増える時間帯でもあり、またこの時点では当日の宿を決めていなかった(岡山へ行ってからみつけるつもりだった)ということもあって姫路を早々に去ることにしたのでした。


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