LAN接続への道(てるろーど設定例)
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我が家は私も嫁さんも自分のPCを持っているので、インターネットアクセスのために家庭内LANを組んでダイヤルアップルーターを導入しています(最近はこーゆーのは珍しくなくなりましたよね)。ネットへのアクセスコストを定額にするためにフレッツISDNサービスにも加入しました。ですからMI-TR1を何らかの方法でLANに参加させてフレッツISDN経由でインターネットアクセスすることができれば、MOREソフトやいろんなデータのダウンロードが楽になっていいなぁと考えました。で、いろいろ調べてみると、
などの方法があることがわかりました。我が家のLANにはFreeBSDマシンも存在するのでなんとかなりそうだったんですが、MI-TR1を接続する場合はPCとの接続ケーブルを改造しなくてはいけないようです(Linux+ノートPCならIrDA接続も可能のようですが、我が家にはLinuxマシンはありません)。まだPC接続ケーブルは持ってないし、購入するにせよケーブル改造はやりたくないなぁと考えていたら、「てるろーど」というWindows用のソフトウェアがあることがわかりました。
「てるろーど」を使うと、ザウルスとWindowsマシンをPC接続ケーブルもしくはIrDA(もしくはPHS経由など)で接続して、Windowsマシン経由でLANあるいはダイヤルアップ接続できるということです。私のメインマシンはWindows98をインストールしたチャンドラ2ですのでMI-TR1をIrDAで接続すればLANからフレッツISDN経由でインターネットに接続できる!しかも手持ちの機材だけで試すことができる!というわけでチャレンジしてみました。以下の記述は「てるろーど」V1.12およびV1.16βで動作を確認しています。
注:「てるろーど」は2001年2月28日までは使用は無料だそうですが、それ以降はシェアウェア化する予定だそうです。
まずは「てるろーど」をダウンロードします。ドキュメントを読むと、自動起動などを行なわないのであれば解凍して実行ファイルを起動するだけでいいみたいです。
とりあえず起動してパラメータの設定を行ないます。我が家の場合は以下のように設定しました。
「運転・停止」タブ
- 「自動・手動」は手動を選択
- 「モデム接続無通信切断タイマー」「TELNET生ログ作成」のチェックは外す
- 「着信デバイス」の部分は「モデム(ROAD7/ZaurusPPP)」を選択、「Zaurus赤外線/外部(外部PHS)モデム」にチェック
「TELNET設定」タブ
特に設定していません。
「着信デバイス設定」タブ
- 「LAN(TELNET)設定」はデフォルト(ポート番号:23)のまま
- 「Zaurus赤外線/外部(外部PHS)・COM指定 モデム共通設定」はこんな風です
- COMポート:4
- DTE速度:115200
- フロー制御:ハード
- データ長:8
- パリティ:なし
- ストップビット:1
- 「Zaurus外部(外部PHS)モデム切断時にDTR瞬断処理を行なう」はチェックしない
- 「TELNET変換プロトコル」は「ROAD 7」を選択
「モニター」タブ
デフォルトのままです。
「その他」タブ
デフォルトのままです。
「RAS着信設定」タブ
- 「ネットワーク・プロトコル」は「TCP/IP」にチェック
- 「リモートTCP/IPクライアントのアドレス割り当て」は「静的アドレスを使う」を選択、アドレスはデフォルト値(192.168.55.3でした)のままにしました(ちなみに、我が家のLANのアドレス空間は192.168.0.*です)
- 「ROAD7/RAS(PPP)接続プロトコル選択」は「自動選択」を選択します
以上の設定を行なったら、ノートPCの赤外線通信機能がオンになっていることを確認した上で「てるろーど」の「運転/停止」タブ内の「運転開始」ボタンを押すとPC側の準備はOKです。
ザウルス側の設定
- 「インターネット」機能を起動して(例えばインデックス画面の基本機能から「インターネット」を選択する)、「接続先」の項目にタッチする
- 「接続先選択画面」が表示されるので「新規入力」を押す
- 「接続先」「読み」にはてるろーど用の設定だとわかる名前を入力する。「電話番号」は適当な値を入力する。入力したら「接続条件設定」ボタンを押す。
- 接続時のパラメータの入力画面になるので、以下のように入力する。
- コネクションIDには適当な値を入力する(例えば"guest"など)
- コネクションパスワードは「自動」を選択、パスワードは適当(例えば"guest"など)な値を入力する
- ネームサーバーには家庭内LANのネームサーバのアドレスを入力する(我が家の場合はダイヤルアップルータのローカルアドレスを入力)
- IPアドレス設定には「てるろーど」の「静的アドレスを使う」の項目のアドレスを入力する
- アドレスビットマスクはとりあえず入力なし
- 「基本1」ボタンを押して、出てくるメニューから「詳細2」を選択
- 詳細2の設定画面の「プロトコルフィールドの圧縮」「アドレス/コントロールフィールドの圧縮」はすべて「無」を選択
- 「詳細2」ボタンを押して、出てくるメニューから「詳細3」を選択
- 詳細3の設定画面の「TCP/IPヘッダー圧縮」はすべて「無」を選択
- 「設定」ボタンを押す
- 「接続先登録/修正」画面に戻るので「登録」ボタンを押す
- 接続先選択メニューに戻るので、今入力した項目を選択する
- 画面下部の接続機器の枠内にタッチする
- 出てくるメニューに赤外線ポート経由のモデム接続項目がある場合はそれを選択、ない場合は項目を作成するために「接続機器設定」を選択してから以下のように操作する
- 接続機器設定画面になるので、「新規入力」ボタンを押す
- 接続機器名は「編集ボタン」を押して適当な名前をつける(例:「IrDAモデム」とか)
- 「ポート」は"IrDA"を選択
- あとの項目はデフォルトのまま
- 「設定」ボタンを押す
- 接続機器選択画面に戻るので、作成した項目を選択する
- MI-TR1のIrDAポートとノートPCのIrDAポートを向かい合わせにして、「つなぐ」ボタンを押す
我が家の場合は上記の手順でウェブの閲覧はできるようになりました。インターネットの設定の「基本2」のメール関係の設定をすればメールも読み書きできます。
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