鈴鹿を走ってきました

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11月28日に三重県の鈴鹿サーキットで"SUZUKA RALLY FESTA 1999"というラリーファンのためのイベントがあって、私もWRCファンのはしくれとして遊びに行ってきました。そのフェスタの最後に、事前に申し込んだ先着100台のクルマの鈴鹿サーキット体験走行というのがありまして、私は愛車トゥインゴで申し込んで鈴鹿のフルコースを2周してきました。

第4パドック

体験走行を申し込むと、鈴鹿のパドックの駐車券がもらえました。場所は鈴鹿の第一コーナーの内側のトコロにある「第四パドック」でした。体験走行開始前に第四パドックに集結したクルマ達を撮影したのが左の写真です。うちのクルマも停めてあるんですが、全然わかりませんね(笑)。ラリーイベントのついでに鈴鹿の本コースを走れるということで、やっぱりランエボやインプレッサが目立ちました。その他のクルマもやっぱり走り系のクルマがほとんどで、GT-Rやポルシェ911、あるいはいろいろいじってありそうなシビックとかオールペンで虹色に輝くビートとか、みんな気合入ってます、つってもペースカーが先導してくれる体験走行ですからムチャは一切できないんですけどね。とにかく、うちのトゥインゴのような気合の入ってないクルマはやっぱり少数派でした。トゥインゴとキューブとスパシオ(キャリアにトランクボックス付^^;)、あと車種は忘れましたが普通の軽自動車が1台あったぐらいかな。

体験走行というぐらいだからせいぜい60km/hぐらいでのんびり周回して終わりかな?とか考えてたんですが、事前の説明によれば「みんなが悪させずに一列で車間をキチンとあけて走ってくれれば、ペースはある程度のとこまで上げますので」とのこと。「ある程度」ってどのくらいだろ?それにしてもスタッフの「『俺のマシンはグラベル仕様だぜ!』とか言ってコース外のダートを走るのはやめてくださいね」つーのはウケたなぁ(笑)。ちなみに今回の走行はあくまでも体験版なので、スポーツ走行とは違いライトにテーピングする必要も、ヘルメットを調達する必要もありません。条件はシートベルトをつけることと、「何か事故などがあってもサーキットに責任はありません」つー内容の誓約書にサインすることだけ。後者は一種のお約束ですからそれほど深刻に考える必要はありませんね。サーキットスタッフのいうことをちゃんと理解して走ればトラブルは起こらないはずなわけですし。ドライバー以外に同乗者を乗せるのもオーケーで、彼女を乗せてる人とか子供を乗せてるオトーサンとかいろんな人がいました。

で、体験走行の開始っす。第4パドックからクルマを出して、ペースカーやサーキットの救急車などの駐車場のトコからコースインします。テレビでF1とか見なれてる人なら、ピットレーンの出口と第一コーナーの間のトコロとい言えばわかってもらえるかな?

コースインして即、第一コーナーにのんびりと突入してたいした横Gも感じずに第一コーナーを立ちあがると、目の前に「セガのF355チャレンジで鈴鹿を走った時に見覚えのある光景」が広がりました、でもこっちが本物なんです(笑)。以前に鈴鹿サーキットの東コースを走れるゴーカートのアトラクションで遊んだ経験があるのですが、自分の車で走るとゴーカートより視点が高く、速度も速いので気分はよりF355チャレンジなわけです。トゥインゴとF355ではクルマの値段がだいぶ違いますが(^^;

で、第一コーナーを立ちあがって前を見ると、前を行くキューブのスピードが予想以上に速く、うちのトゥインゴが置いて行かれてます。体験だからゆっくりとか思ってたら予想よりは速いスピードで走らせてくれるようです。S字を抜けて逆バンク、そこからの登りを少しだけアクセルを踏みこんで走るんだけどキューブとの間は全然縮まず。これ以上のスピードで走るとそれなりにロールして横Gもそれなりになっちゃうけどいいのかなーと思っているうちにデグナーが目の前に。デグナーの二つのコーナーをさっきよりさらに強い横Gを感じつつ抜けると、やっと前を行くキューブと同じくらいかちょっと速いペースに。車間をつめ過ぎないように注意しつつデグナーからヘアピンへ。体験走行なのでヘアピンは早めに減速を済ませてからコーナリング。ヘアピンから立ちあがってスプーンまではゆるやかなカーブなので遠慮なくアクセルを踏む…おお、100km/h出たよ。いーのかなーこんなスピードで走ってもとか思っちゃう自分は小市民らしい。

たまたま走行順が一緒になった非走り系(^^;のスパシオ、キューブ、トゥインゴはゆっくり走ってるっぽいけど、他のクルマはこれぐらい平気で楽しんでいるんだろうなーとか思いながら自分もスプーンの横Gを楽しむ。そこからバックストレッチを駆けのぼる…おお、目の前に130Rが迫るぞ…ちなみに130Rは4速で抜けました。ホントは3速で曲がってギャグ飛ばしたかったんだけど(笑)。130Rをクリアすると短いストレートの後にシケインが。鈴鹿のコースレイアウト図を見るとシケインは教習所のクランクみたいなイメージなんだけど、実際に曲がってみるとS字というよりはZ字って感じなんですね。トゥインゴはハンドルがロックトゥロック4回転近いスローさなのでシケインは大忙しです(^^;

シケインを抜けてメインストレートへ。このあたりになると慣れてきて車間を考慮しつつもアクセルをちゃんと踏みこむようになってる。グランドスタンド前を駆け抜けるんだけど、すでに客はほとんどおらず(体験走行なんて見てても面白くないからねぇ)、ピット前の方に見物してる人がいる程度。見てた人たち、トゥインゴが走っているのを見てどう思ったかな、ちょっと興味あります(^^;。

そして2週目に突入。今度はもう少し横Gを感じる速度で突入。やっぱロールしまくりだなぁ。なるほど、モータースポーツやる人が足回り固める意味がわかるなぁ。もっともウチのトゥインゴは快適性と燃費重視なので固めないけど。

自分は体験とは言えサーキット走行は初めてで、キレイなラインで走るなんて当然できないわけで変な角度でコーナーに入ると脱出が厳しくなってしまってアウト側の縁石踏みながら脱出とかしちゃいます。この速度ならハンドルこじればそんなライン取らずに済むはずなんだけどなぁ(^^;。そんなこんなで一度通ったコーナーをさっきより速い速度でまわる。と言っても車間に気を使ってるから最高速度は変わらずやっぱり100km/hぐらい。それでも鈴鹿のコーナーを自分のクルマで横G感じながら回ってるわけですごく楽しいね。

2週目のシケインを抜けた後、クルマの列はスローダウンしてストレートではピット側のコンクリートウォールギリギリに走って見物人にサービス。トゥインゴはこの場所にはミスマッチかもしれないけど、逆にそのミスマッチ間隔が楽しくていいかもしれない。どこへ持っていってもどこか微笑ましいクルマだからね。

で、ストレートエンドにある、さいしょに出てきた駐車場の出入り口からコース外へ出て、第4パドックに戻って一休み。そのまま自由解散となったので鈴鹿を後にしてラリーフェスタと体験走行の一日は終わったのでした。

こういう体験走行って、素人ドライバーにはちょうどいい「楽しい」レベルです。ちゃんとしたスポーツ走行は値段も高いし危険も伴いますが、体験走行ならそういうこともありません。機会があったらまた走ってみたいなぁ…と思ってもてぎのウェブサイト見たら自分のクルマによるサーキット体験走行がメニューにありやがんの。うーん、もう一回走ったら完全にクセになっちゃいそうでヤバイかも(笑)。


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